そして
ロナルド・アイズレーさんのモノマネをするロニー・スペンサーさん。
ロナルド・アイズレーと言えば1960年代から現在まで活動を続けるグループ、アイズレーブラザーズのリードシンガーで一度聴けば二度と忘れない声と独特の歌い方で有名な方でいらっしゃいます。
最近確か脱税で服役しておられましたね。
このロニー・スペンサーはアイズレーっぽいフレーズや雰囲気を曲の中にひっそりと忍ばせるなどという姑息な事はしません。
なりきっておられます。
私は正直申し上げましてパッと聴いただけではロナルド・アイズレーが歌っているのかロニー・スペンサーが歌っているのか全く分かりません。
もし日本のモノマネ歌番組に彼が出てきてアイズレーの曲を歌ったら審査員はびっくりするでしょう。(その前にロナルド・アイズレーの知名度が無いので似ているかどうかも良く分からないという微妙な空気になりますかね。)
2014年にリリースされたアルバム「The Legendary Ronnie Spencer R&B Album」.
全編を通して一貫してロナルド・アイズレーになりきっておられます。これだったらロナルド・アイズレーを聴けば良いのではないか、とも思うのですがそんな野暮な事は言いっこ無し、ロニーのモノマネを堪能させて下さい。
アルバム中にはもしロナルド・アイズレーがゴリゴリのヒップホップチューンで歌ったらこうなる、というFeel Thatなるナンバーが収められております。渋いベースラインに刻まれるビートに乗せてサビを歌うロニー、それ以外は複数のラッパーがかわるがわるマイクを取っております。
全く歌詞の内容は聞き取れませんが、おそらく過酷なストリートライフについて歌っているのでしょう。ヒリヒリするような緊張感が曲全体を覆っています。
アメリカ南部の松村邦洋、ロニー・スペンサーを聴きながら今夜もちびちびお酒を頂きます。
https://m.youtube.com/watch?v=HBtF_VB98gk&list=OLAK5uy_kXPoxt2JgGmZzbv3QATDvI4T89twj3DuQ&index=7