数年前、取引先へ営業に行くために電車に乗っている時でした。
途中で乗車してきたかなり高齢のお爺さまがおられました。お爺さまは杖をついており覚束ない足取りでした。車内はものすごく混んでいた訳ではありませんが座席は埋まっていました。
私は立っていたのですが、今電車が発車したら揺れに耐えられずお爺さんは転んでしまうのではないかと思い、とりあえずお爺さんの腕を掴んで支えようかと思いました。
しかし何となく恥ずかしくて行動に移せませんでした。
そんな時、座席に座っていたお兄さんがおもむろに立ち上がりました。お兄さんは20代前半くらいでしたでしょうか、金色に髪を染め上げ耳にピアスをしていました。
目つきも鋭くズボンからはチェーンをぶら下げておりはっきり言ってかなり危険な雰囲気を醸し出していました。
お兄さんは一直線にお爺さんの方に向かい、そっとお爺さんの腕を掴むと、もう片方の手でお爺さんの身体を支えながら何も言わずに自分が座っていた座席にお爺さんを座らせました。
お爺さんはしきりにお兄さんに頭を下げて礼を言っているようでしたが、お兄さんは特にそれに反応せずに隣の車両に移っていきました。
ジーター・ジョーンズは現在アメリカ南部で大人気のソウルシンガーですがアフガン紛争やイラク戦争を戦い抜いた元アメリカ軍人だそうです。
恐らく嫌という程見たくないものを見てきた事でしょう。しかし彼はそのような痛みや悲しみを隠してパーティソングを歌います。
2020年頃に発表したMoonshineはシンガー仲間のRNB Pooh, Sir Charles Jonesと共にゴキゲンな様子でBBQをしながら踊り歌っておられます。
Moonshineは密造酒という意味のようですが聴いた感じですと
「週末は気の合う仲間達とお酒飲みながら楽しむしかないでー。」
というような内容だと思われます。
最初に歌うのがJeter Jones
次がRNB Pooh
最後にSir Charles Jonesが歌いますがみんな非常にソウルフル。
私も今夜はこの曲を聴きながらゆったりお酒を
飲んでいます。
https://m.youtube.com/watch?v=I8COTqwpJCk