ビリー・クック。1950年代初頭に6人を殺めガス室送りになったヒッチハイカー殺人鬼。
ではもちろんございません。
テキサス・ヒューストンが誇る歌ウマSOUL・R&Bシンガーです。
その昔彼がバスケットボールか何かの試合前に国歌を斉唱する映像を観た事があるのですがその歌唱力とアレンジ力に驚嘆致しました。
アメリカ南部の数多くのラッパーの作品に客演する事で頭角を現し2000年に地元の小さなレーベルからデビューしたビリー。
強面ながら強烈にソウルフルな歌声で日本中のファンを魅了しました。2010年くらいまでコンスタントに作品を発表しましたが、
その中でも2003年頃にリリースしたアルバム「Livin' My Dream」は何度も愛聴した作品です。バラード曲はもちろんエモーショナルに歌い上げますが、ラッパーを招いたヒップホップ調の楽曲でも全く雑にならない安定感に聴き惚れてしまいました。彼の奥様が語りで参加するGood,Bad,No Showsという曲の中盤以降スキャットを交えながらの歌はまさに神がかったかのようなウマさ。当時よく飲み会でこのスキャットの真似をしましたが、特にSOUL・R&Bを聴いていない友人達は私が誰の物真似をしているのか分かる筈もなく気まずい空気が漂ったものです。
そしてこのアルバムで最も聴いたナンバーがAngel.
「君は僕の天使」みたいな事を歌っているのであろうと思いますが英語が早すぎて全く内容が聞き取れません。。しかし良いものは良い。ウマいものはウマい。抜群の安定感で歌い倒します。
名曲です。
ここのところ作品が発表されず、どうしたのかな、と思っていましたが最近サザンソウル界隈で人気が出てきているシンガーの作品に客演し、久々にその変わらない歌声を聴かせてくれました。
是非新作を発表してほしいな、と思いながら今夜はピーナッツをつまみにお酒をちびちび飲みながらビリー・クックの過去作を聴く事にいたします。
https://m.youtube.com/watch?v=90s5hQhbLqc