デイビッド・ブリンストン。高級車メルセデスベンツの前でポーズを決めていますが、この車を彼が保有しているという証拠はどこにもございません。
アメリカ南部で活躍しているSOUL・R&Bシンガーです。一度聴いたら忘れられない歌声。時に音程を外しているのではないかと思わせるくらいの甲高いフニャフニャなボーカルスタイルはまさにワンアンドオンリーです。
1959年ミシシッピ生まれのブリンストン。1996年にデビューして以来こまめにアルバムを発表し、大ヒットは生み出さず中ヒットも生み出さない。小ヒットを地道に飛ばしながら息長く活動しています。野球で言えば四球で出塁し、バントと犠牲フライで小刻みに得点を稼いでいくスタイルでしょうか。
そんな彼が2008年、メンフィスの老舗レーベルであるEckoから発表したアルバム「Party Time」の中に収録されているナンバー、Sometimes You Win Some.
うまくいかないカップルの心の機微を(たぶん)切ないメロディに乗せて情感たっぷりに歌い上げます。
名曲です。
いつも音程が怪しいブリンストンですが、この曲は比較的安定した歌声を聴かせてくれます。
酸いも甘いも知り尽くした62才の漢、ブリンストンのフニャフニャのボーカルを今夜は聴きながら、アルコールでフニャフニャになろうと
思います。
https://m.youtube.com/watch?v=0D7a6P8tolg